2007年10月23日

C.F.A Club do!!の函館研修会

私の持っている資格に「NPO法人日本切花装飾協会のカットフラワーアドバイザー(C.F.A)」というものがあります。これは切り花の生産から販売、消費までを専門的、総合的に学んだ人に与えられるものです。
約1年前、その資格を持っている道内の有志により、より深く花について学ぼうと「C.F.A Club do!!(北海道クラブ)」という団体を立ち上げました。私はその立ち上げから携わり、今は企画部員として活動しています。

今年は1年間「花育」をテーマにして様々な活動に取り組んでいて、この土、日に函館で研修会を行いました。
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1日目は、まず協会の花育活動「KIDS FLOWER(子供達に、花に親しんでもらおうという企画。東京の渋谷区の小学生を中心にして展開)」の実践紹介。
続いて、函館の花屋さんによるデモンストレーション。子供の花育教室のためのデザインや、クリスマスの花作品の紹介など。
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そして2日目は、某花通販関係加盟店による全道コンテストの見学と、道南の主要な切り花産地である「七飯町」での産地見学。

今回も生産者、市場、花屋、アレンジ教室の先生、消費者と様々な立場の人が集まり、また初顔合わせの人もたくさんいる中、花に関する様々な話題で盛り上がり、楽しく充実した2日間を過ごしてきました。

C.F.A Club do!!の企画部員としての活動は、いつも楽しく勉強になります。花に関係する人の集まりといっても、それぞれ利害が相反する関係(売る側は高く売りたいし、買う側は安く買いたい)です。その人達が「貴重な時間とお金を使ってでも満足できる企画」を考えることは、「まちづくり」にも応用できます。
利害を超えた本質を見極め、心の満足を得られるようサポートできれば、自然に楽しく幸せな時間になるんですよね。何事にも通じることかもしれません。
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2006年12月23日

菊の親苗のお手入れ

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 今日は昼すぎから、久しぶりに雪が降っています。 現在の積雪、約40cm。我が家の圃場の一角です。




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 一面の銀世界の中にあるハウスの中では、菊の親苗がしっかり根付いて育っています。この親苗は、今年出荷した菊の切り下(切った残りの茎や根元)から新たに出てきた芽を、10月末に直挿したものです。晩秋に挿したので発根に時間がかかり、その後もゆっくり育つので、2ヶ月経ってもこんなに小さい(草丈約10cm、挿してからほぼ倍の大きさ。ただし葉の枚数は約10倍)です。

 ここ1週間、この菊のお手入れをやっています。菊の先端を摘んで(摘芯=ピンチ)新たに脇芽(葉と茎の間から出た芽)や冬至芽(根から発生してきた芽)を出させる作業です。こうすることによって一本の親苗からたくさんの新しい苗を取ることができます。

 今回が最初のピンチですが、これから日をおいて何度か行い、芽の数を増やします。上手くできれば来年の春には一株から20本くらいの苗が取れるでしょう。

 このハウスは最低温度を0℃に設定しています。
それでも菊は、元気に力強く生きています。
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2006年11月20日

現在草取り中

 今日は天気もよくて風もなく、ぽっかぽかの小春日和でした。こんな日はやる気もみなぎって、何でもできそう! で、ラナンキュラスの草取り!

alt ここのラナンキュラスは給水、低温処理をして10月5日に植えつけました。植え付けと同時に除草剤処理もしているので、今まで草取りしていませんでした。
 ほんわかと包んでくれる太陽の下、ポケットのラジオに耳を傾け、目と手はちょっと大きくなって取りやすくなったハコベ、ノボロギクを抜き、頭はいろんな考え事。

 草取りは考えを深めるのに最高の作業です(ちょっと腰は痛いけどね)。
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2006年07月10日

スカビオサの思春期

 スカビオサは播種から3ヶ月を経て、思春期を迎えました。

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 左右の写真を見比べてみてください。葉の形が違っているのが分かりますか?
 左は丸くホウレンソウのような葉、右はギザギザとしてタンポポのような葉です。今、我が家の圃場ではこの二通りの形態のスカビオサを見ることができます。

 スカビオサは双葉が出た後、ホウレンソウのように丸くツルンとした本葉が2枚対になって出てきます。その後何対かの本葉が出た後、ギザギザの本葉が出てきます。このギザギザの葉は花茎(かけい:先端に蕾が付いた、花が咲くための茎)が出てくる(=抽台:ちゅうたい)サインです。「もうすぐ花芽が出てくるよ」と私たちに教えてくれています。
 ただ、ギザギザの葉が出てくるタイミングはその個体によって違うので、丸い葉の大きさや枚数では判断できません。ギザギザの葉が出てきて始めて「様子が変わった」ことが分かるのです。

 私が思うに、スカビオサにとってギザギザの葉を出し始めるこの時期は「思春期」です。恋に目覚め(子孫を残すために花を咲かせる)、大人の体へ変化しようとする(花茎が抽台する前触れ)、まさに思春期です。個体によって早かったり遅かったりするのも、体の大きさだけでは判断できないのも、人間の思春期に似ています。
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2006年07月09日

スカビオサの除草体系

P7080024.jpg スカビオサ定植.jpg


 スカビオサの定植から1ヶ月が過ぎ、雑草も随分大きくなったので草取りをしました。上の写真は左が現在(除草後)、右は1ヶ月前(定植直後)です。スカビオサの成長は非常にゆっくりなので、見比べても大きさの変化に気づきにくいです。

 我が家では辛い除草作業を減らすため、定植前に除草剤を使用しています。そのお陰で雑草の数が随分と減り、短時間で大面積の除草を終えることができました。農業は植物を育てる仕事なので、同じ植物であり肥料や水を奪ってしまう雑草を防除(取り除く=除草)することは重要な作業です。ただ雑草も子孫を残すために必死なので、栽培している植物より遥かにたくさんの種を着けますし、生育のスピードも速いです。また厳しい環境でも育つような強靱なDNAを持っていています。

 我が家の除草体系は、まず雪解け後の草が生えそろった(草丈20〜30センチ程度)段階で、多年生雑草(株や根からも増殖する雑草。タンポポ、スカシタゴボウ、スズメノカタビラ、スギナなど)と、その時発生している一年生雑草(種から増える雑草)を除草剤(一般名:グリフォサート)で枯らします。この除草剤は植物体内に吸収された後、植物体内を移行します。ですからこの除草剤が植物体の一部に付着するだけで、(個体の全て)根までしっかり枯らします(ただし枯れ上がるスピードはゆっくりです。また土の上に落ちたものは土壌微生物によってすぐに分解されます)。
 次に、畑を起こし定植をする直前に土壌処理除草剤(一般名:ペンディメタリン)を散布します。畑を起こすことによって物理的に除草がなされ、畑は草がない状態になります。そこへ除草剤の薄いベールをまとわすように、表面に均一に除草剤を散布し処理層を形成します。雑草の種は土中で発芽し、土壌表面に向かって芽を伸ばしてきます。その時必然的に処理層を通過して除草剤を吸収し枯れていきます。この種の除草剤は発芽直後の雑草にしか効かないので、後から定植する花の苗にはほとんど影響しません。

P7080031.jpg 以上の2つのステップで理論上は全ての雑草が防除できることになりますが、現実には左の写真のように雑草が生えてきます。これは均一な処理層を作っているつもりでも撒きムラなどで処理層が薄い部分があったり、苗を植える際に処理層に穴を開けることにより処理層が崩れ、苗の周りに雑草が生えやすくなるためです。また土壌中には無数の種が潜んでいるので100%完全には防除することはできません。よって、後は人海戦術となるわけです。
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2006年06月17日

スカビオサの定植

スカビオサ定植.jpg 昨日、スカビオサの定植が完了しました。約10日間かけて75,000株の苗を路地の圃場に植え付けました。苗がしっかり根付くまではこまめに水を与えるので、灌水チューブも設置してあります(写真の黒いひも状のもの)。その後は天の恵みを受けて自力で育ってもらいます。

 植え付けた苗は草丈約8cm、本葉が6〜8枚程度に育ち、根もしっかり巻いた状態で立派に成長しています。セルトレー(2cm四方、深さ3cm程度の小さな鉢(セル)が縦8×横16=128コつながって一枚のトレー状になったもの)で苗を育てたので、写真のように根が下の方で巻いた状態になっていますが、これは定植時に扱いやすいようにするためです。
P6130017.jpg 種から伸びた最初の根(種子根:しゅしこん)は本来、地下に向かってまっすぐに伸びます。地下深く伸びることによって留まっている水分を吸い上げ、干ばつにも耐えられるようになります。種子根が地下に伸びるのと同時にその途中から枝のように新しい根が出てきます。これを2次根(にじこん)といいます。2次根は立体的に根を張り、多くの土から水分を吸い上げ、そしてそこからは3次根が発生し・・・と広がります。根は水分と一緒に養分(肥料分)も吸い上げます。

 セルトレーで苗を作ると、この種子根の地下への伸長を制限してしまいます。ですからトレーの中であまり大きく育ててしまう(根を巻かせてしまう)と、その後の生育に影響がでてしまうことがあります(一度巻いてしまった根は自力で真っ直ぐになることはできないので、地下深くにある水を利用できない)。かといって根の巻いていない状態の苗を定植するのは非効率的(手間がかかる)です。また直接圃場に播種したのでは発芽が不揃いになりやすく効率的な作付けができない上、栽培期間が長くなり採花できない可能性があります。


 今日現在のスカビオサの苗は、学校に上がったばかりの子どもの状態です。親の助けを借りながら自分で大きくなろうとしています。親としては子どもが元気にすくすく育つように環境を整えてやらなければなりません。それに自然の恵み(温度、光、雨)も欠かせません。
 元気に育ってね。頑張れスカビ!


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2006年06月14日

「つ・て・>・1」のご褒美

 ここ3週間ほど、草取りや定植やピンチ(=摘芯:てきしん 植物先端の成長点を摘み取って脇芽を出させる)作業の連続で、体力的にキツイ状態です。一日8時間以上しゃがみ込んだ状態で体を「つ」の字のようにしています。作業に余裕があれば休み休み体を伸ばしながらできるのですが、定植やピンチは作業を行う「時期」が重要なので一気にやってしまわなければなりません。そんなわけでちょっとキツイです。
 お茶の時間になり「つ」の字で作業していた体を起こそうとすると「て」の字になります。起きようとしているのに背中はまっすぐにしかならず、膝は折れ曲がっています。しばらくその状態でいると少しずつ背中と腿が自由になってきて「>」の字になり、やがて普通の人のように「1」となってスッスと歩けるようにります。
 「て」の状態でも歩くことはできますがその時は、まるで研ナオコ演じる「ナオコお婆ちゃん」のようです。40歳前の私が70歳すぎのお婆ちゃんに見えるから不思議です。どんなに若々しく、自然に歩こうと思ってもできないのです。と言うより、自然にお婆ちゃんを演じることができるのです。
 
 こんなキツイ作業ですが素敵なご褒美もあるんですよ。地面と30cmくらいの距離で向き合っていると土の状態や苗の成長の様子、苗についた病気や害虫の発生状態など、農家として重要な情報を得ることができるます。そのうえ色々な種類の虫の動き、風の匂い、土の温度など「人も自然の一部として生きているんだなあ」と雄大な気持ちになれて癒されます。余計な雑音に惑わされることなく自問自答して考えを高めることもできます。それにこんなキツイ作業を3週間も続けられる自分の忍耐力に感心できたり、自信がついたり。合わせて筋力アップもされていて、ご褒美もまんざらではないです。
 農業=3K(キツイ、汚い、・・・)と言うけれど全くナンセンス。自由度も自主性も創造性も最高の職業なんです。
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2006年05月30日

スカビオサの離乳

スカビ離乳期.jpg

 4月の始めに種を播いたスカビオサも随分と大きくなりました。本葉が4枚(2対)で草丈(高さ)5cm。間もなく路地の圃場に定植(=栽培する場所に植え付けること)です。


 写真は青色のスカビオサの苗です。手前に並んだ2本の苗を見比べてください。
・双葉の色が違うのが分かりますか? 左は緑色、右は紫色。
・本葉の数も違います。 左は2枚、右は4枚。
左の苗は双葉から栄養を貰って成長している段階です。
右の双葉は紫色になっていますが、これは役目(栄養供給)を終えた証拠。本葉で光合成をし、根から水と養分を吸い上げて成長しています。
 
 この2本の苗は見た目にはさほど違いはなくても、植物体内では劇的な変化をしています。左はおっぱいを飲んでいる赤ちゃん、右は食べ物をガツガツ食べている子ども。ちょうどこの2つの状態の中間に離乳期があります。一般に植物は2枚目(2対目)の本葉が成長している途中(1.5葉期)で離乳期(胚乳からの栄養を貰わず、自分自身で吸い上げた養分のみで光合成をする)を迎えます。
 左の状態で肥料は必要ありませんが、右の状態になったら肥料が大切になります。そして養分(肥料)、水、光、温度が揃うとグングン大きくなっていきます。

 こうしてみると、植物と人間て似てるでしょ?
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2006年04月28日

双葉とおっぱい

P4260005.jpg 写真は本日のスカビオサ。双葉が大きくなり(7〜10mm)その間から本葉が出始めました。
 
 種から芽を出した植物は、しばらくの間、種に蓄えた養分で生長します。種の中にある「胚乳」が養分を蓄える場所です。
 スカビオサの胚乳は、発芽後に双葉(ふたば)となって地表に現れてきます。双葉も光合成をして養分を作り出しますが、それと同時に種由来の養分も提供しています。そして2対目の本葉が出る頃に胚乳の養分は尽きて、双葉もお役ご免。しなびて小さくなって落ちてしまいます。
 このスカビオサと同じような成長をするのが大豆。ダイズもやしを見れば分かります。このタイプの植物は身の回りにたくさんあるので観察してみてください。ヒントは「種の形」と「双葉の形」。

 この養分の受け渡しは、人間も同じかも。赤ちゃんで生まれたときはお母さんのおっぱい(お母さんの細胞からできた栄養)を飲んで、体が大きくなるにつれ離乳食とおっぱいの両方をとり、ついには乳離れする。そのころにはお母さんのおっぱいもしぼむ。
 サケの稚魚が卵から生まれたときにお腹にオレンジ色の袋をつけているのとも似ている。しばらくはその袋の養分で生活し、体が大きくなって上手にエサが捕れるようになるころ、袋は小さくなり、やがて無くなる。

 生き物ってみんな似ているのね。
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2006年04月19日

発芽と出芽

 「発芽」も「出芽」、どちらも芽を出すことには変わりないのですが厳密には違います。
「発芽」は種から芽の出ること。発芽玄米のように、ほんの少し芽が動き出したところです。
「出芽」は地面から芽が出たところ。つまり昨日のスカビオサの写真が「出芽」したところです。

 植物側から見れば「発芽」は大きな変化の時ですが、「出芽」はその延長線上で何ら意識していません。一方、人間から見れば「発芽」は土中で見ることができず意識の中にもありませんが、「出芽」することによって姿を確認できるのですから一番の関心事になるわけです。

 見方、見え方が違うと感じ方も違うんですね。
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2006年04月18日

発芽の喜び

スカビオサの発芽.jpg 4月3日から1週間かけて播いたスカビオサの種(11万粒)が次々と芽を出してきました。今まで平らでなんの変哲もなかった土が、ポコポコと芽の力で持ち上げられています。出てきた芽は殻の帽子を被っていたり、根の伸びに押されて飛び出してしまったりと、とっても個性的。眺めている私も自然にウフフ、春の気分。

 この「種が芽を出す」ことを「発芽」と言います。発芽はとっても神秘的な現象です。今まで眠っていて何の動きも見せなかった物体が、水と温度によって自ら動く生き物へと変化するのですから。
 一般に植物は、全ての種が一斉に発芽してしまったのでは天候急変などによる危機的な状況を回避できないので、発芽をばらつかせます。それには外的な要因(種を包む殻の厚みがまちまちで水を通す具合が違っていたり、完熟か未熟かなど、種ができる過程で生じる個体差)と内的な要因(遺伝的な要因。見た目には同じでも遺伝情報が個々に違っている)が関係しています。
 米や大豆などの作物などは、より栽培管理しやすいように長い年月をかけて品種改良しながら個体差を少なくしてきました。それに対して切り花(特に草花の類。種で繁殖するもの)は品種改良されているものの作物とは雲泥の差で、発芽も成長過程にも個体差が大きい、つまり個性的なのです。
 個性的なものであっても、できるだけ同じように育ってくれた方が栽培管理しやすいので、色々な工夫をします。充分に水を含ませるために脱気したり、刺激を与えるためにサッと煮たり、種の殻に含まれる発芽阻害物質を洗い流すために流水にさらしたり・・・ ここが腕の見せ所ですね。

 さてスカビオサは? うちではなんにもしていません。自然のままに個性を生かして、早く大きくなるものは早く咲くように、ゆっくり大きくなるものは晩秋に大きな花を咲かせるように、それぞれにまかせています。個体差があってばらつきがあるからこそ、4月の始めに一斉に種を播くだけで、夏の終わり(8月下旬)から雪が降る(11月中旬)まで長い期間出荷できるのです。
 花が咲くのが楽しみだ。それまで元気に育ってね。
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2006年04月05日

スカビオサの種まき

 今週は一重のスカビオサ(コーカシカ)の種まきをしています。
 一重のスカビオサは普通、春に花を咲かせます。でも我が家は切り花農家なので自然に咲く時期に栽培するのではなく、お客様が欲しいと思う時期に合わせて栽培しています。スカビオサの場合は秋です。秋は結婚式など需要が多いにもかかわらず、自然に花を咲かせる植物は少ないからです。
 では秋に花を咲かせるためにどうしたらいいのでしょうか。我が家では種を播く時期で調節しています。とは言っても、それができるのは北海道だから。スカビオサは涼しい所を好むので、暑い地方ではいくら春に種を播いても秋には咲きません。それに色味も涼しいところの方がハッキリ鮮明に出ます。気候というのはすごい財産なのです。

スカビ.jpg 写真は一重のスカビオサ(コーカシカ)、色はブルーです。我が家ではこの他に白も作っています。とっても素敵でしょ。直径は約8cm。中心に小さな蕾がぎっしり詰まっていて丸い針山のよう、その周りをフリルのように大きな花びらが取り巻いています。種(しゅ)は違いますが八重咲きもあります。フリルの厚み(量)と針山の形(円錐形・尖った形)が違っていて、一重が平面的なら、八重は立体的といえます。
 どちらのスカビオサも、ここ月形でたくさん栽培されています。
 
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2006年03月31日

花を飾る

 花を飾ることを意識的にやってみたことがありますか?
 私は気持ちが落ち込んだ時、何もしたくない時に花を飾ります。
 花は植物のエネルギーの固まりです。生物の最終目的である子孫繁栄、それを達成する道具として、より多くの出会いを作りだすために花は存在します。花は植物の命の結晶なのです。
 そんな「花」を飾ろうとする時、場所を選び、掃除をし、花が美しく見えるよう工夫します。そんなことをしているうちに、なんだか心が晴れてきます。花のエネルギーで癒されるのか、その作業で導かれるのかは分かりません。でも確かに心は晴れてきます。花の不思議な力です。

 花は洋の東西、時代を問わず冠婚葬祭(人の節目)に使われます。それは花に「力」があるから。その花を私は作って生業にしています。私の作っている花は輪菊(お葬式やお盆などに使われる大きな一輪の白い菊)、ラナンキュラス、スカビオサ(西洋松虫草)です。これから折に触れ、お花屋さんで売っている花の育ち方や植物の性質など、「農家としての目」と「カットフラワーアドバイザーとしての目」でお伝えしていこうと思います。
posted by ゆみこ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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