そもそも息子が「納豆作り」に興味を持ったのは、現在北海道内で放送されているアニメ「もやしもん」の影響による。「もやしもん」は微生物を研究する農大生の話で、農芸化学科出身の私としては、息子がこの分野(農学、微生物学)に興味を持ってくれたことが素直に嬉しい。
納豆作りはバイオテクノロジーの基本であり、昔の農家では普通に作られていたので、そんなに失敗することなくできるはず(私も知識のみ。実際に作るのは今回が初)、私も息子とともに楽しんで挑戦してみた。
ちなみに、材料の黒大豆は、近所の農家のからいただいたもの。どんな大豆でも納豆はできるので、手近にあった黒大豆を使った。
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《黒大豆納豆の作り方》
1. 豆を選別(キズ、汚れたものを除く)洗浄後、たっぷりの水に浸けて一晩おく。
2. 水をいったん捨て、再度たっぷりの水を注いで火にかけ、沸騰させる。

4. だいたい灰汁が収まったら蓋をしてストーブの上へ(弱火でコトコト煮る)。
5. 親指と小指で挟んでスッとつぶれる程度まで柔らかく煮る。(かなり柔らかめ。今回6時間ほどかかった。)
※この後の工程は、豆の温度が下がらないように手早く進める。使用する容器、混ぜるためのスプーン、容器にかぶせるフキンは、全て熱湯をかけて除菌する。使用直前にやると温度も取れるので良い。
6. 茹で上がって水切りした豆を容器に移し、市販の納豆を加えて混ぜる(今回は原料の乾燥黒大豆250gに対して市販の納豆1パック(50g)使用)



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毛布から出てきた容器は温かく、期待は膨らみ・・・ビニール袋を開けると、納豆独特(枯草菌)の強烈な匂い! なのに容器の中の黒大豆は何の変化もなく、煮豆と市販の納豆を混ぜた状態に見えた。
恐る恐るかき混ぜてみると、糸を引くではないか!! 容器の下の方がより多く糸を引いた。(床暖で温度を取ったため、下部の方が温度が高かったと思われる。)
やった〜! 成功だ〜! と息子が喜んだのはいうまでもない。
が、味見をして「ただの煮豆みたい」とガッカリしていた。
匂いはいつしか飛んでいて(慣れたのかも)気にならない。
黒大豆の粒が大きかったせいか市販のものより味はマイルド。
私は「うん、イケル!」と思ったんだけどなあ。
他の家族にはそれなりに好評だった。
納豆作りは時間はかかるけれど、思いのほか簡単です。それに排熱(ストーブの余熱など)を利用できるので、その点もGood。ストーブを焚かない地域では「こたつ」や「冷蔵庫やテレビの上(放熱)」もいいとか。
どうぞ、お試しあれ!