2006年04月18日

発芽の喜び

スカビオサの発芽.jpg 4月3日から1週間かけて播いたスカビオサの種(11万粒)が次々と芽を出してきました。今まで平らでなんの変哲もなかった土が、ポコポコと芽の力で持ち上げられています。出てきた芽は殻の帽子を被っていたり、根の伸びに押されて飛び出してしまったりと、とっても個性的。眺めている私も自然にウフフ、春の気分。

 この「種が芽を出す」ことを「発芽」と言います。発芽はとっても神秘的な現象です。今まで眠っていて何の動きも見せなかった物体が、水と温度によって自ら動く生き物へと変化するのですから。
 一般に植物は、全ての種が一斉に発芽してしまったのでは天候急変などによる危機的な状況を回避できないので、発芽をばらつかせます。それには外的な要因(種を包む殻の厚みがまちまちで水を通す具合が違っていたり、完熟か未熟かなど、種ができる過程で生じる個体差)と内的な要因(遺伝的な要因。見た目には同じでも遺伝情報が個々に違っている)が関係しています。
 米や大豆などの作物などは、より栽培管理しやすいように長い年月をかけて品種改良しながら個体差を少なくしてきました。それに対して切り花(特に草花の類。種で繁殖するもの)は品種改良されているものの作物とは雲泥の差で、発芽も成長過程にも個体差が大きい、つまり個性的なのです。
 個性的なものであっても、できるだけ同じように育ってくれた方が栽培管理しやすいので、色々な工夫をします。充分に水を含ませるために脱気したり、刺激を与えるためにサッと煮たり、種の殻に含まれる発芽阻害物質を洗い流すために流水にさらしたり・・・ ここが腕の見せ所ですね。

 さてスカビオサは? うちではなんにもしていません。自然のままに個性を生かして、早く大きくなるものは早く咲くように、ゆっくり大きくなるものは晩秋に大きな花を咲かせるように、それぞれにまかせています。個体差があってばらつきがあるからこそ、4月の始めに一斉に種を播くだけで、夏の終わり(8月下旬)から雪が降る(11月中旬)まで長い期間出荷できるのです。
 花が咲くのが楽しみだ。それまで元気に育ってね。


posted by ゆみこ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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